戦災等で失われてしまったアールヌーヴォー建築への思い。

35年間で集めた資料をもとに、史上※大といわれた1900年パリ万国博覧会をはじめ、万博とアールヌーヴォーの歴史も紐解く。

ふまじめ建築への小谷さんの愛はとどまるところがなくて、ついに海外に行けない時代にも夢の中で建築を見て、本を書いてしまった。

これは恐るべき想像か、妄想力である。

現地に行かなくても、ここまでリアルに建築を夢想できるのは、相手の建築にも特別な魔力がひそんでいるからである。

工業化によって失われてしまった何物かが、間違いなく、ここにはある。

小谷さんは、その何物かを感じる力を持っている。

小谷 匡宏(一級建築士、元高知県及び四国バスケットボール協会会長)

昭和39年 土佐高等学校 卒業

昭和44年 芝浦工業大学建築学科 卒業

同年 ASA設計事務所(高知市)入社

昭和49年 小谷匡宏建築設計事務所 設立

昭和55年 同事務所を株式会社小谷設計に改組 代表取締役社長

平成28年 株式会社小谷設計 取締役会長 (現在は介護一筋)

昭和59年 第1回高知市都市美デザイン賞(鈴木東グリーンハイツ)

平成2年 第7回高知市都市美デザイン賞(帯屋町一番街アーケード)

平成7年 通商産業省グッドデザイン賞

(高知県高岡郡梼原町地域交流施設 「雲の上ホテル・レストラン」、隈研吾氏と共同受賞)

『ドキュメント 大二郎の挑戦』(小谷設計、1992年)

『大二郎現象』(小谷設計、1994年)

『土佐の名建築』(共著 高知新聞社、1994年)

『土佐の民家』(共著 高知新聞社、1997年)

『海外遊学紀行』(南の風社、2017年)

『アールヌーヴォーの残照〜世紀末建築・人と作品〜』(三省堂書店、2017)

『ハプスブルク帝国のアールヌーヴォー建築』(リーブル出版、2020)

『一度は見たい幻想建築』(大和書房、2020年)

出版社 ‏ : ‎ リーブル出版 (2021/11/10)

発売日 ‏ : ‎ 2021/11/10

言語 ‏ : ‎ 日本語

大型本 ‏ : ‎ 210ページ

IsdN-10 ‏ : ‎ 4863383061

IsdN-13 ‏ : ‎ 978-4863383067

寸法 ‏ : ‎ 25.7 x 18.2 x 1.2 cm